犬の食事と健康
狂犬病
恐ろしい病気。 狂犬病。
人にうつったらどうなるのか?・・・・・・お話します。
かなり恐いよ!
感染した動物(犬以外でも)にかまれた傷口から、ウィルス感染します。
人の潜伏期間は20〜60日。 発病率は32〜64%と言われています。
発病するかどうかは、咬まれた傷口の大きさや体に入ったウィルスの量で違ってきます。
発熱、頭痛、全身倦怠、嘔吐などで始まり、
咬まれたところに異常感覚が残ります。
そして、けいれん、筋肉の緊張、幻覚症状があらわれます。
液体を飲むとけいれんを起こして非常に苦しいため、水を怖れます。
「恐水病」と呼ばれるのはこのためです。
その後、犬のような遠吠え声をだし、大量のヨダレをたらします。
こん睡状態におちいり、呼吸困難のあと死亡します。
日本には、現在狂犬病は発生していません。
では、狂犬病なんて日本人にはまったく関係ない話!でしょうか?
いえいえ、とんでもない!!!
現在、世界中どんなところでも、日本人が訪れないところはありません。
アフリカ、アジア、中南米のほとんどの地域で狂犬病は流行しているのです。
犬以外でも、アメリカではコウモリ、アライグマ。
ヨーロッパではキツネ。
アフリカでは、ジャッカル、マングースなどが感染源です。
私たちは、海外に行ったときに、「旅の恥はかき捨て」などといって
ふだんならしないことでも、大胆に行動することがありますよね。
「高い旅行費出してるねんから、もととらな損!」とばかりに
危険なことも平気になったりします。
特に私はね。 だって大阪の元娘だもの・・・・・
以前、ローマに行ったときに、添乗員さんが口をすっぱくして言いました。
「野良猫がたくさんいます。絶対触らないで下さい!」
この注意がなければ、100%猫ちゃんをなでなでしていたでしょう。
抱っこして写真も撮ったりして。
ここで、警告です。
日本人旅行者はむぼうびにのら犬やのら猫、ましてや野生動物に
手を出してはいけません。
手から直接えさをあげるなど、もってのほかです。
たとえ、飼い犬や飼い猫であったとしても、
狂犬病予防をしてるとは言い切れません。
平気で予防もせずにいる飼い主はいくらでもいます。
世界のほとんどの大陸で、毎年狂犬病による死者が出ているのですよ。
もし万が一、狂犬病のおそれのある動物に咬まれたらどうするか?
まず、傷口を洗います。
そして、信頼のできる病院で、できるだけ早く、傷の手当とワクチンをうってください。
いったん、発病したら100%死亡します。
知らない犬(動物)に噛まれたら、傷が浅くてもすぐに病院に行くべし。
犬に噛まれて首周りが硬くなって、首を動かしにくくなったら、
あなたはみごとに狂犬病に感染しています。
一刻も争わずに病院へ!
最後になりましたが、日本では「狂犬病予防法」で
飼い犬にワクチン接種が義務づけられています。
生後3ヶ月以降に1回目をうちます。
その後は、毎年1回(4月)に接種します。
狂犬病にかかると100%、死に至ります。
目を血ばらせ、よだれを垂らし、動くものを咬みつくなどの
凶暴な状態が2〜3日続き、全身麻痺のあと死亡します。
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2006年11月。
京都在住の60代の男性が、狂犬病で死亡しました。
この男性は、フィリピン旅行中に野良犬に手を噛まれ、
発症したそうです。
1970年に、ネパールで犬に噛まれた男性が帰国後、
発症、死亡して以来です。
フィリピンは、2004年に248人が狂犬病で亡くなっている狂犬病の流行地域です。
2004年に世界で約5万5千人が、狂犬病で死亡しています。
狂犬病は、人から人への感染は通常ないと言われています。
でも世界では、まだまだ流行っている恐ろしい病気だと言う事をお忘れなく!
そして、愛犬への毎年の狂犬病予防注射も、お忘れなく!
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2006年05月14日 07:59