しつけを始める前に

犬の上下関係は絶対だ!

犬社会の常識問題です。

順位の決まった犬の群れの中で、リーダー犬と最下位の犬
どちらが幸せでしょう? さぁ、どっち??


正解は・・・・・・


まず、犬の上下関係から説明しますね。


犬社会では、上位の犬が絶対的な力を持っています。
どこへ行くにも、何かを食べるのも上位の犬が最優先です。


もし、下位の犬が上位の犬の嫌がることをした場合、上位犬にどんな仕返しを
されても、決して逆らうことはできないのです。
たとえ、かみ殺されたとしてもです。


もちろん、下位の犬もたまには腹立つこともあるでしょう。
そんなときでも、じっと我慢です。
噛みついたり、上に乗ったり、ましてや背中に前足を乗せたりもぜったい
ダメダメです。


封建制度の時代、お殿様の言うことは、何でも「ははぁーー」と従う家来のようです。
今でもこういうことがまかり通っている国が、ニュースを騒がせたりしますよね。
そんな感じです。


これは、家庭犬にも受けつがれています。


飼い主さんにウーと唸ったり、マウンティング(後ろから上に乗っかること)したり、噛んだりするってことは、飼い主さんを下に見ている証拠なのです。


飼い主が上位だと、犬はたとえ自分がイヤなことをされても、じっと我慢を
します。肉球を触られても、歯ブラシされても、シッポをにぎられても、決して暴れません。


こうなると、やはり上位の犬が幸せで、下位の犬は不幸ってことでしょうか?
いえいえ、まだもう少し聞いてください。


もし、その群れに外敵がやってきたとしたらどうでしょう。
最下位の犬は、自分以外の犬すべてに守られます。


逆にいうと、リーダーを守る犬は1頭もいません。
群れをまとめて、いつどんなときでも外敵から群れを守らなければならないリーダーこそが、いちばん大変で、常にストレスに脅かされています。


最下位の犬が、もっとも安心で幸せな順位なのです。


人間と暮らす犬がもしボス犬になったら、食欲が落ちたり、体の調子をくずしたりします。もちろんそれは、リーダーとしてのストレスからということはもうお気づきですよね。


もし、飼い主さんが呼んでも側に来なかったり、お散歩中にリードを
グイグイ引っぱったり、気に入らないことがあれば噛みついてくる犬を飼っているとしたら・・・・・・・・・・


そんな愛犬を一生懸命育てても、いっぱいほめてあげても、
あんまり喜んでもらえそうにないですよね。
悲しい現実ですよね。
涙でますよね。

 「人間だってツライんだよーー!」(ToT)/~~~


2006年04月16日 17:03