犬の本能と習性

犬の群れのルールとは?

たとえば、犬が20頭で群れをつくっていたとします。
まぁ、リーダーが1頭、群れの1番トップにいることは想像できますよね。

じゃあ、あとの19頭の犬たちは、どういった関係にあるのでしょう?
わかりますか??


残りの犬19頭にも、2位から20位までの順位がちゃんとついています。
つまり、何頭の群れでも犬の社会は、縦一列に並んでいるのです。
15位と16位は兄弟犬だから同じ位である、っていうことはありえない
のです。


そして犬たちは、自分たちが生きていくための食料にありつければ満足なので、
となりの群れを子分にしたり、またメンバーを増やして、
もっと大きな犬の群れにするといった野心などもありません。


野生の時代からこういう犬の本能は、ずっと受けつがれています。
人間といっしょに暮らすようになった家庭犬でも、
自分が家族の中で何番目の順位なのか?をハッキリさせたいのです。


その順位がハッキリしないことは、かえって犬たちのストレスになります。
人間の私たちには考えられないほど、犬たちは不安を感じ、心を痛めているのです。


犬が「この家族では、平和に暮らしていけるよ!」と思えるには、
まず自分の順位を知ってからです。


自分の順位決めは、お母さん犬のオッパイを飲むころからすでに始まっています。
兄弟どうしでオッパイのよく出る乳首を取り合うところを見たことがあるのですが、これはスゴイですよ。


まだ目も見えない、産まれたばかりの赤ちゃん犬が、お母さん犬が動くたびによく出るオッパイめざしていっせいに動くのです。
まだ歩けないけど、何とかして動くのです。
ハイハイする前の人間の赤ちゃんがするような、ズリバイを思い出してください。
あれをもっとひ弱にした感じです。
(赤ちゃんのズリバイを見たことのない人、ごめんなさいね!)


兄弟犬の中で順位が上の子犬は、とうぜん体も早く大きくなります。
一度犬の群れの順位が決まると、その順位が変わることはほとんどありません。
犬は根っからの平和主義なので、下の犬はトップを狙って争うことなどなく、
犬どおし、とても仲良く暮らしていきます。


また、相手の後ろから乗ッかかる行為(マウンティング)でも、順位を決めます。
交配のために行うマウンティングではないなので、オス犬同士またはメス犬同士でもマウントします。


上に乗っかった犬が、「おまえより私の方が上だよ!」と言っているのです


あなたは愛犬にマウント(=マウンティング)されたことはないですか?
それは、あなたとの力関係がハッキリしないので、犬が自分の順位を確かめているのです。


愛犬にマウントされる飼い主・・・・・・・。
リーダーになれない飼い主です、残念ながら。


私ですか?
実は、あります。 飼い始めのころは何回もされました。(-_-メ)


おかしいのは、その頃ウチの犬は、サッカーボールにもマウントしていました。
あれって、「ボールより俺さまのほうが上じゃ!」ってことかいな??


ただし、リーダーになることが犬にとって一番の幸せなのか?
この答えは、絶対NO!です。


なぜ???気になりますか・・・・・。
そんな方は、「犬の上下関係は絶対だ!」 をお読みください。


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2006年04月15日 23:09