色々なしつけ方

犬にお留守番をさせるコツ

いくら愛犬が可愛いからと言っても、
飼主は犬をどこにでも連れて行くわけにはいきません。
時には留守番させることだってあります。

私の場合、飼った次の日から仕事に出かけました。


ある程度しつけが入るまでは側にいてあげたい!
と思うのは飼主の当然の思いです。

「留守の間、どうしてるのかな?」 「ワンワン鳴いていないかな?」
「何かトラブルでもおきて困ってるかも!」 「早く帰って、抱っこしたいよぉ〜〜」

などとあれこれ気をもんで、仕事が手につかない私でした。
残業など一切せず、すっ飛んで帰ったあの頃。
とても懐かしく思います。


犬は家で一人でいるとき、一体どんなことをしているのでしょうか?
心配な人は、ビデオカメラをセットすることもありかもね。
 (私はしなかったけど、したかったのも事実!)


犬に留守番をさせる環境を整えるのも、飼主さんの大切な役目です。




1.犬をトーンダウンさせる。

まず、留守番前に散歩をしっかりさせて、犬の体力を使っておくのも良い方法かもしれません。
疲れて眠ってしまえば、飼主さんの安心度もアップです。


まだお散歩に連れ出せない子犬なら、
部屋の中であれこれ遊ばせて疲れさせることもイイでしょう。
スヤスヤ眠ってくれるとイタズラする度合いもかなり減るはずです。


ただし、犬がぐったりするほどの運動は避けましょう。
軽く疲れる程度にとどめましょうね。




2.留守番犬の行動範囲を小さくしましょう。

イタズラ好きの犬を 部屋中好きなように動き回らせておいて、
「イケナイ子だね!」と怒る飼主さんが、本当のイケナイ子だと思います。


部屋を自由にさせると、飲み込んではいけない物を口にしたり、
ときには危険な目に合うことだってあります。


やはり犬の行動範囲を狭くして、留守番犬を危険から守ることが大切です。


ウチの場合は広めのケージの中にベッドとトイレと新鮮なお水を置いて、
その中でお留守番をさせました。


ベッドをクレートにしたり、ケージの代わりにサークルで囲うことも良い方法です。
部屋の広さや犬のタイプで選んであげて下さい。


犬にも少しぐらい動ける空間があれば、
長時間の留守番もできるようになってきます。




3.犬が楽しめるおもちゃなどを与える。

これもウチが使った方法です。
留守番用のおもちゃはいつも遊びに使っているもの(ボールや人形等)ではなく、
犬が一人でも楽しめるタイプがおススメです。


私はハムの匂いが付けてあるゴムのおもちゃを与えました。
他にも、犬用チーズを塗りこんだりフードなどを入れたりできるゴム製のおもちゃなどもあります。




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コング&スプレーセット
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ムースをコングの内側にうすくぬるだけ。
長時間飽きさせず、ほどよい弾力で、
噛むほどに歯とあごが鍛えられます。
コングにはフードを入れてもOK。




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不思議な壷
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フードを入れると、取り出そうと噛んだり振り回したり。
底と横の十字スリットからフードが見えるので、犬は大喜び。
適度な硬さで噛み心地のいい、特殊なシリコンゴム素材です。



犬だって熱中することがあれば、お留守番の寂しさを忘れるでしょう。
イタズラすることも減るはずです。


ただし留守番用のおもちゃを留守番以外のときにも与えることは止めましょうね。
おもちゃの使い分けも大切なのです。


ウチの犬は、留守番用のおもちゃを見ただけで自分からケージに入るようになりました。
よほどそのおもちゃがお気に入りだったようです。
お留守番も好きなのかな?
いや、それはなさそうです。
寂しがりやの甘えた犬ですから。


でもそのうち、私が仕事に出かけるときのカバンも覚えてしまい、
そのカバンを私が持つと、「今からお留守番なんだ。」と自覚するようになりました。


なんてお利口な犬なんでしょう! ← 完全な親バカちゃん。
でも私も、安心して家を空けることができましたよ。


ただし、通勤用カバンを変えることができなくなりましたけどね。




4.音楽をかける。

普段から犬と過ごす時に音楽をかけることをおススメします。
うるさい音でなく、落ちついた曲ならなお良しです。


これを飼主さんが留守のときに犬に聞かせれば、
犬も飼主さんがいるときのように安心すると思います。


では、テレビやラジオはどうなの?


う〜〜ん、あまりおススメできません。
突然大きな音が出て、犬が不安になったり興奮したりするかもしれないからです。


留守番のときだけ聞かせるのでなく、
いつも一緒に聞いている音楽がポイントです。




5.出かけるときは黙って出かける。

愛犬だけを残してお出かけするとき、思わずこんな事を言ってしまいます。

「一人ぼっちにするけど、ごめんね。大人しくイイ子でいるのよ!」
「すぐに帰って来るから、おりこーさんでいてね!」


多分このときに飼主さんの表情は、後ろめたい不安いっぱいの顔でしょう。
犬は飼主の顔色にはとても敏感です。
犬にもあなたの不安な気持ちが伝染してしまいます。


「ボクを置いて行かないでぇ!!!」と犬が必死でアピールすれば、
ますますあなたは申し訳ない気持ちで外出することになります。


ひとり残された犬も、悲しい気分のまましばらく鳴き続けることは想像できますよね。
飼主も愛犬もご近所の方々にも、スッキリしない結末です。


「犬がワンワンうるさい!」と苦情がきたりすると、
おちおち外出もできないことになりかねません。


実際に留守番させることを断念した飼主さんだっているのです。


こんな事にならないようにするには、どうすれば良いのか?
簡単なことなのです。


犬に気づかれないように、黙って家を出るのです。
犬がおもちゃなどに夢中になっている間に、こっそり静かに外出しましょう。


いきなり外出するのが心配なら、
普段から犬をひとりにしたままで、飼主さんが黙って部屋を出て行くことに慣れさせておくのも良いでしょう。


初めは5分。
慣れてくれば10分、30分と時間を増やしていけばOKです。


もし犬が後追いしてきても、決して犬の顔を見ず、
そのまま静かに姿を消しましょう。


初めは辛い気持ちになりますが、頑張って愛犬と乗り越えて下さい。
このとき私はこう感じました。
「初めて子供を保育園に預けたときの気持ちと全く同じだわ。」


でもイイ子でお留守番をさせたいのなら、ここが頑張りどころです。
あなたの努力はきっと報われるはず。
私もそうでしたからね。




6.帰ってきたときも犬をかまわない。

出かけるときは静かにあっさりと出て行きました。
では帰ってきたときは、どうすれば良いのでしょう?


愛犬はあなたの帰りを待ちわびていました。
当然あなたの顔を見て、興奮しまくり状態だと思います。


あなたもやっと愛犬に会えた喜びで、
すぐに抱っこしたり、ヨシヨシしてあげたいだろうと思います。


でもここでも少し我慢をしなければなりません。
グッとこらえて下さい。
犬が興奮しているときは、犬を見ない。
ましてや、ケージやサークルからすぐに出さない。


これがとても重要なポイントです。


犬がしてほしいことを飼主がするということは、
犬に主導権があるということ。


あなたが犬の要求どおりの行動をとるまで、
多分犬は吠え続けるでしょう。
犬の思い通りにさせるお手伝いをしていることになります。

外出後はすぐに犬の顔を見ない。
あなたの用事を先に済ませてください。(手を洗ったりうがいをしたり等)


私なら洗濯物を取り入れたり、買い物してきた食料を冷蔵庫に入れたりします。


犬はその間、「早く!早く!」とあなたを急き立てても
ジッと我慢をして下さい。


そうして犬が大人しくなってオスワリやできればフセなどして
リラックスしているときに初めて犬を自由にしてあげましょう。
犬が静かになってから15分ぐらいが目安です。


又そのままハウスをして、引き続きあなた自身の用事を済ませることももちろんありです。
私なら愛犬をケージに入れたまま、夕食の支度を始めます。


あなたが帰ってきても愛犬は大人しくしていることが出来れば、
犬に上手にお留守番させることはマスターできたと言えるかもね。


いつもベタベタするのでなく、お互い(犬も飼主も)一人の時間を過ごすことも
犬と暮らすのには大切な事なのです。


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2007年05月07日 12:13